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気管切開時のSARS-CoV-2感染リスクは低い

2021年6月10日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の気管切開と、医療従事者(HCP)の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染との関連性を系統的レビューとメタ解析で評価。主要評価項目は、HCPのSARS-CoV-2感染と個人防護具(PPE)レベル、気管切開したCOVID-19患者転帰(合併症、抜管までの時間、人工換気の離脱など)とした。 その結果、69報を定性統合の対象とし、そのうち14報(20.3%)をメタ解析の対象とした。69報の被験者総数は4669例、試験全体の被験者平均年齢は60.7歳(男性73.8%、女性26.2%)だった。28報(40.6%)で外科的気管切開または経皮拡張気管切開のいずれかが検討された。58報のうち3報(5.17%)で気管切開に伴うHCPのCOVID-19発症が少数で確認された。気管切開に関与したHCPの人数を終始報告した試験はなかった。患者では早期気管切開にICUからの早期退室(平均差6.17日、95%CI -11.30--1.30)との関連が認められたが、機械的換気離脱(同-2.99日、-8.32-2.33)と抜管(同-3.12日、-7.35-1....