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高齢者の寛骨臼骨折、大腿骨骨折より術後1年死亡率低い

2021年6月11日  専門誌ピックアップ

手術治療を受けた高齢の寛骨臼骨折患者136例と大腿骨近位部骨折患者350例を対象に、1年累積死亡率、周術期合併症、1年死亡率上昇の予測因子を比較した。 1年累積死亡率は、マッチング前およびマッチング後の各群129例の比較で、寛骨臼骨折群の方が大腿骨近位部骨折群より有意に低かった(マッチング前:18% vs. 33%、ログランク検定のP=0.001、マッチング後:18% vs. 36%、ログランク検定のP=0.005)。全周術期合併症率は寛骨臼骨折群の方が有意に高かった(68% vs. 48%、P<0.001)。多変量Cox回帰分析では、高齢、周術期失血量1L超、車椅子移動があると寛骨臼骨折手術後の生存率が低下した。高齢、5項目の修正フレイル指標(modified frailty index)スコア高値で大腿骨近位部骨折手術後の1年死亡率が上昇し、術後の全体重負荷が死亡の防御因子だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります...