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AKI生存者が専門医による経過観察を躊躇する理由

2021年6月16日  専門誌ピックアップ

カナダ・トロント州4施設で、急性腎障害(AKI)のため入院した患者(KDIGO分類2-3)を対象に、退院後の腎臓専門医による早期経過観察(血圧制御、心血管リスク低下、投薬安全性を重視した包括的な治療)と通常治療の無作為化実施の可能性を検討。早期経過観察と通常治療の治療過程および臨床転帰を無作為化試験で比較した。 適格患者269例中71例(26%)を無作為化した(早期経過観察群34例、通常治療群37例)。試験登録に同意が得られなかった主な理由は、入院による疲労(65例)、医療チームに別の医師が加わることへのためらい(59例)、長時間の移動(40例)だった。腎臓専門医受診率は早期経過観察群71%、通常治療群8%だった。44%、43%に主な有害事象(死亡、維持透析、慢性腎臓病・進行性慢性腎臓病)が発生した(相対リスク1.02、95%CI 0.60-1.73)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものでは...