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新型コロナワクチン接種後の感染を確認

2021年6月16日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン(ファイザー社/ビオンテック社製BNT162b2またはモデルナ社製mRNA-1273)の2回目接種を完了した417例のうち2例から、接種2週間以上経過後の感染(ワクチンブレイクスルー感染)が報告された。1例(患者1)はmRNA-1273を接種した51歳の女性、もう1例(患者2)はBNT162b2を接種した65歳の健康な女性で、いずれも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化の危険因子はなかった。 2例ともワクチンの有効性が確認されたにもかかわらず、患者1は接種完了19日後、患者2は36日後にCOVID-19を発症し、PCR検査でもSARS-CoV-2陽性だった。ウイルス塩基配列を調べた結果、臨床的に重要な変異株が検出され、2例とも3種類の変異(T95I、del142-144、D614G)があり、患者1にはE484K変異があった。この結果から、ワクチン接種後のウイルス変異株感染によってCOVID-19を発症する可能性が示唆された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメン...