AF/機械弁患者の低分子ヘパリン橋渡し療法に便益見られず

術前にワルファリンを一時中止した18歳以上の心房細動患者および機械弁留置患者を対象に、ダルテパリン（低分子ヘパリン）を用いた術後橋渡し療法の有効性および安全性を前向き二重盲検無作為化比較試験（PERIOP2）で検討した。 患者計1471例をダルテパリン（821例、1例が無作為化後に同意撤回）とプラセボ（650例）に割り付けた。術後90日以内の主要な血栓塞栓症（脳卒中、一過性脳虚血発作、近位深部静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、末梢血管塞栓症または血管死）および大出血（ISTH基準で判定）を評価項目とした。 その結果、術後90日以内の主要な血栓塞栓症発生率は、プラセボ群1.2％、ダルテパリン群1.0％（P＝0.64、リスク差－0.3％、95％CI －1.3-0.8）だった。大出血発生率（ISTH基準で判定）は、それぞれ2.0％、1.3％だった（P＝0.32、同－0.7％、－2.0-0.7）。結果は、心房細動患者群と機械弁患者群で同じだった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctor...