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重症先天性横隔膜ヘルニアに胎児鏡下手術が有効

2021年6月17日  New England Journal of Medicine

左側の重症孤立性先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術(FETO)の効果を無作為化試験で検討。対象児を単胎妊娠した女性をFETO群(妊娠27-29週)と待期的治療群に割り付けた。両群とも出生後に標準治療を実施した。主要評価項目は、出生児の新生児集中治療室(NICU)生存退院とした。優越性に関する5回の中間解析を規定し、群逐次デザインを用いた。 3回目の中間解析時、有効性が認められたため試験は早期に中止された。80例を組み入れたintention-to-treat解析の結果、NICU生存退院率はFETO群40%、待期群15%だった(相対リスク2.67、95%CI 1.22-6.11、両側のP=0.009)。FETO群の女性の方が待期群の女性よりも早期前期破水の発生率(47% vs. 11%、相対リスク4.51、95%CI 1.83-11.9)、早産の発生率(75% vs. 29%、同2.59、1.59-4.52)が高かった。バルーン抜去による新生児死亡が2例認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での...