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患者に合った心理療法士割り当てで心理療法の効果向上

2021年6月18日  JAMA Psychiatry

米オハイオ州のメンタルヘルスクリニック6施設で、患者特性に合わせて心理療法士を割り当てることで治療効果が改善するかを検討すべく、無作為化臨床試験を実施した。 試験開始前、患者が治療前後に記入する質問票Treatment Outcome Package(TOP)の12の領域で見られた効果を「有効」「変化なし」「無効」に分類し、担当した心理療法士の強みと弱みを特定。外来成人患者を個々の患者特性に合った心理療法士を割り当てるマッチング群と通常割り当て群に無作為に割り付けた。 心理療法士48人が担当した218例(女性67.4%、白人88.5%、平均年齢33.9歳)を修正intent-to-treat集団として主要解析の対象とした。マルチレベルモデルを用いた解析から、マッチング群で毎週の一般的症状と機能障害(γ110=-0.03、95%CI -0.05--0.01、d=0.75)、全般的苦痛(同-0.16、-0.30--0.02、0.50)および領域別の障害(同-0.01、-0.01--0.006、0.60)が軽減し、マッチングの効果が示された。有害事象はなかった。 この記事への読者の皆様(医...