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米国人の血糖制御状況が悪化傾向

2021年6月18日  New England Journal of Medicine

米の国民健康・栄養調査(NHANES)に参加した成人糖尿病患者のデータを横断的に解析し、1999年から2018年までの糖尿病の治療と危険因子制御の傾向を評価した。 血糖制御(HbA1c値7%未満)達成者の割合は、1999年から2010年代前半にかけて改善したが、その後は停滞、低下し、2007-10年には57.4%だったが2015-18年には50.5%となった。脂質制御(非HDLコレステロール値130mg/dL未満)達成者の割合は、2000年代前半に大きく改善し、2007-10年の52.3%から2015-18年には55.7%へとわずかに改善した。血圧制御(140/90mmHg未満)達成者の割合は、2011-14年の74.2%から2015-18年には70.4%と低下した。3項目同時達成者の割合は2010年以降横ばいとなり、2015-18年は22.2%だった。血糖降下薬や降圧薬使用者の割合は2010年以降変わらず、スタチン使用者の割合は2014年以降横ばいだった。2010年以降、併用療法を受ける患者の割合は、血圧制御不良者では低下し、血糖制御不良者では横ばいだった。 この記事への読者の皆様...