MCI高齢者の認知機能が音楽活動参加で改善

軽度認知障害（MCI）または認知症の疑いがある高齢者を音楽活動に参加させる積極的音楽療法の認知機能、情緒的安寧および対人交流に対する効果を検討した無作為化比較試験21件（対象計1472例）で、系統的とメタ解析を実施。ミニメンタルステート検査、ポジティブ感情・ネガティブ感情評定尺度およびベックうつ病質問票などで効果を評価した。 研究9件（対象計495例）を用いて作成した認知機能の変量効果メタ解析モデルでは、積極的音楽療法にわずかな正の効果が認められ、実験群と対照群の統合標準化平均差は0.31（95％CI 0.10-0.52）となった。研究間の異質性は低く、I2は25％だった（P＝0.004）。情緒的安寧に関する個々の研究では、QOLおよび気分で正の効果量が認められた（それぞれd＝1.08、d＝1.74）。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。）...