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小児のCOVID-19、インフルエンザより重症度高い

2021年6月21日  専門誌ピックアップ

欧州(仏・独・西)、韓国、米国のリアルワールドデータを用いて、2020年1月から6月までの間に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した18歳未満の患者の患者背景や臨床経過を検討。2次解析で、2017-18年の季節性インフルエンザ患者と比較した。 COVID-19の診断を受けた患児24万2158例(そのうち入院9769例)およびインフルエンザの診断を受けた208万4180例を検討した。その結果、神経発達障害、心疾患、がんなどの併存疾患有病率は、入院したCOVID-19患者の方が、入院しなかったCOVID-19患者よりも高かった。呼吸困難、細気管支炎、嗅覚障害、消化管症状の発現率は、COVID-19患者の方がインフルエンザ患者よりも高かった。COVID-19に対する入院治療で、転用薬(10%未満)および補助治療で、詳細は全身性コルチコステロイド(6.8-7.6%)、ファモチジン(9.0-28.1%)および抗血栓薬(アスピリン2.0-21.4%、ヘパリン2.2-18.1%、エノキサパリン2.8-14.8%)が広く使用されていた。COVID-19患者の入院率は0.3-1.3%...