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出生前アミノフェン曝露でASCとADHD発症率上昇

2021年6月21日  専門誌ピックアップ

出生前後のアセトアミノフェン曝露が後の自閉症スペクトラム症状(ASC)および注意欠如・多動症(ADHD)発症に及ぼす影響を検討するため、コホート研究のメタ解析を実施。欧州の出生・小児コホート6件の母子7万3881組を解析対象とした。 その結果、4-12歳で臨床症状を有する小児の割合は、ASCで0.9-12.9%、ADHDで1.2-12.2%の範囲だった。出生前にアセトアミノフェンに曝露した小児は、曝露なしの小児と比べて、後の発症確率が、ASCでは19%高く(オッズ比1.19、95%CI 1.07-1.33)、ADHD症状では21%高かった(同1.21、1.07-1.36)。男児、女児ともに出生前曝露後のASCおよびADHD症状のオッズは高かったが、この関連は男児の方がわずかに強かった。出生後(18カ月まで)の曝露にはASCおよびADHD症状との関連は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用...