MIS-C患児、IVIG+ステロイドで心機能障害リスク低下
2021年6月22日
New England Journal of Medicine
米58施設に入院した21歳未満の多臓器系炎症性症候群(MIS-C)患者518例(年齢中央値8.7歳)のデータを用いて、静注免疫グロブリン(IVIG)+グルココルチコイド併用免疫調整療法の有効性をIVIG単独と比較した。 傾向スコアを用いた解析の結果、主要評価項目に規定した治療開始2日目以降の心血管機能障害は、IVIG+グルココルチコイド併用の方がIVIG単独治療よりも低かった(17% vs. 31%、リスク比0.56、95%CI 0.34-0.94)。併用群では複合評価項目の個別項目リスクも低下し、左室機能障害は併用8%、単独17%(同0.46、0.19-1.15)、血管収縮薬を要するショックは併用群13%、単独24%(同0.54、0.29-1.00)だった。補助療法の使用率も併用の方がIVIG単独より低かった(34% vs. 70%、同0.49、0.36-0.65)が、発熱リスクには影響がなかった(併用群31%、単独群40%、同0.78、0.53-1.13)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿...
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