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進行胃がんの経口摂取、2次化学療法以降も十分改善せず

2021年6月23日  専門誌ピックアップ

愛知県がんセンターで、1次化学療法中に増悪が見られた進行胃がん(AGC)患者589例を対象に、その後の化学療法中の経口摂取状況を後ろ向きに検討。日常的に静脈内輸液または高カロリー輸液を要する状態を経口摂取不十分と定義した。 化学療法中の増悪時に十分な経口摂取が認められた患者の割合は、1次療法78.3%、2次療法53.3%、3次療法30.4%だった。131例(22.2%)が4次化学療法を開始し、118例(20.0%)に十分な経口摂取が確認された。2次化学療法中の経口摂取悪化との相関が認められた因子に、米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)全身状態不良(オッズ比4.32、P<0.001)、中等度ないし重度の腹水(同1.96、P=0.045)、腹膜転移(同2.12、P=0.029)、姑息手術歴(同3.41、P=0.003)、好中球-リンパ球比の高値(同3.09、P<0.001)があり、3次化学療法中では低分化型病理学的所見(poorly differentiated pathology、同2.52、P=0.025)、好中球-リンパ球比の高値(同2.65、P=0.006)があった。 この...