HbA1c追加で無症候性アテローム性動脈硬化症の検出改善
心血管疾患既往歴がなく糖化ヘモグロビン(HbA1c)値が正常範囲内の中年のPESA(Progression of Early Subclinical Atherosclerosis)試験参加者3973例を対象に、HbA1c値と無症候性アテローム性動脈硬化症(SA)の関連を検討した。 既知の心血管危険因子で調整した解析の結果、HbA1c値に多動脈領域のSAとの関連が認められ、HbA1c値4.8%以下群に対するオッズ比は4.9-5.0%群1.05、5.1-5.2%群1.27、5.3-5.4%群1.27、5.5-5.6%群1.36、5.7-5.8%群1.80、5.9-6.0%群1.87、6.1-6.4%群2.47だった(P<0.001)。この関連は糖尿病前症群だけでなく、糖尿病前症閾値より低いHbA1c値でも有意だった(5.5-5.6%群のオッズ比1.36、95%CI 1.03-1.80、P=0.033)。SA低リスク者でHbA1c高値だとSAリスクが上昇したが(P<0.001)、中リスク者にこの関連は見られなかった(P=0.335)。系統的冠動脈リスク評価(SCORE)やアテローム性心血...
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