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小児MIS-C、IVIGとステロイドで回復に差見られず

2021年6月23日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に伴う小児の多臓器系炎症性症候群(MIS-C)に用いる治療を国際共同観察コホート研究で評価。32カ国614例の臨床経過データを用いて、静注免疫グロブリン(IVIG)、IVIGとグルココルチコイドの併用、グルココルチコイド単独を比較した。主要評価項目は、(1)2日目以降の強心薬投与または機械的換気、死亡の複合、(2)序列尺度で評価した2日目までの疾患重症度の低下――とした。 その結果、MIS-C疑い患児614例が受けた1次治療の内訳は、IVIG単独246例、IVIG+グルココルチコイド208例、グルココルチコイド単独99例、生物学的製剤など他の併用療法22例、免疫調節療法非実施39例だった。IVIG+グルココルチコイドの56例(IVIG単独と比較した調整オッズ比0.77、95%CI 0.33-1.82)、グルココルチコイド単独の17例(調整オッズ比0.54、同0.22-1.33)に強心薬投与、機械的換気の使用、死亡が認められた。IVIG単独と比較した疾患重症度低下の調整オッズ比は、IVIG+グルココルチコイド併用0.90、グルココルチコイド単独...