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NAFLDの線維化診断、マーカー併用で生検回避可能

2021年6月24日  専門誌ピックアップ

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の線維化診断にVibration-Controlled Transient Elastographyによる肝硬度測定(LSM-VCTE)、線維症-4指数(FIB-4)、NAFLD線維症スコア(NFS)を用いた場合の線維化診断能をメタ解析で比較。LSM-VCTEに関する研究37件の個別患者データ(計5735例、女性45%、年齢中央値54歳、BMI中央値30kg/m2、2型糖尿病33%、進行線維症30%)を対象とし、肝生検の必要性が減らせるかを検討した。 その結果、受信者動作曲線下面積(AUROC)はLSM-VCTEで0.85、FIB-4で0.76、NFSで0.73だった。FIB-4のカットオフ(1.3点未満、2.67点以上)+LSM-VCTEカットオフ(8.0kPa未満、10.0kPa以上)の連続併用による進行線維症診断または除外の感度は66%、特異度は86%で、最終診断のため生検が必要となると思われる患者の割合は33%だった。FIB-4カットオフ(1.3点未満、3.48点以上)+LSMカットオフ(8.0kPa未満、20.0kPa以上)の連続...