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HIV感染者は心臓突然死リスクが高い

2021年6月24日  New England Journal of Medicine

米国で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者の不整脈による心臓突然死および突然死発生率を検討。18-90歳の院外心停止による死亡者を前向きに特定し、剖検、毒性学的検査および組織学的検査を実施。既知のHIV感染の有無で不整脈による心臓突然死および突然死発生率を比較した。 その結果、心臓突然死と推定される死亡の10万人年当たりの発生率は、既知のHIV感染者で53.3例、非HIV感染者で23.7例だった(発生率比2.25、95%CI 1.37-3.70)。不整脈による突然死の10万人年当たりの発生率は、それぞれ25.0例と13.3例だった(同1.87、0.93-3.78)。HIV感染者は、組織学的検査で心筋間質の線維化の度合いが非HIV感染者よりも高かった。心臓突然死のうち薬物過剰摂取によるものは、既知のHIV感染がある死亡者の34%、HIV感染の診断がなかった死亡者の13%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、...