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冠血行再建後のP2Y12阻害薬単剤、DAPTより出血リスク低い

2021年6月25日  British Medical Journal

冠血行再建後のP2Y12阻害薬単剤療法の効果を2剤併用抗血小板薬療法(DAPT)と比較すべく、無作為化対照試験6件の個別患者データ(計2万4096例)のメタ解析を実施。主要評価項目は全死因死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合とし、ハザード比1.15のマージンで非劣性を検証した。 その結果、主要評価項目の発生率は、P2Y12阻害薬単剤療法で2.95%、DAPTで3.27%だった(ハザード比0.93、95%CI 0.79-1.09、非劣性のP=0.005、優越性のP=0.38、τ2=0.00)。治療効果は、性別(交互作用のP=0.02)を除く全部分集団で一貫していた。女性ではP2Y12阻害薬単剤療法により主要虚血評価項目のリスクが低下したが(同0.64、0.46-0.89)、男性では低下が見られなかった(同1.00、0.83-1.19)。出血発生率はP2Y12阻害薬単剤療法の方がDAPTよりも低く(0.89% vs. 1.83%、同0.49、0.39-0.63、P<0.001、τ2=0.03)、この結果はP2Y12阻害薬の種類(交互作用のP=0.02)を除く全部分集団で一貫していた。 この記事へ...