米NFL、毎日検査でCOVID-19早期検出

米ナショナルフットボールリーグ（NFL）が実施している新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）大規模検査・監視プログラムの結果が報告された。2020年のNFLシーズン中、全米24州のNFLクラブ32カ所の選手とスタッフ計1万1668例に対して、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応（RT-PCR）検査2種（ロシュのcobas、サーモフィッシャーのQuantStudio）、核酸増幅法検査、抗原簡易迅速（aPOC）検査を毎日実施した。 2020年8月1日から11月14日の間に合計63万2370回の検査を実施し、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）症例が270例（2.4％）検出された。陽性的中率はRT-PCR検査全体で73.0-82.0％だった。サイクル閾値（Ct値）が高値（33-37）の場合は早期感染を示すことが多かった。初回陽性のサイクル閾値中央値は32.77（四分位範囲30.02-34.72）で、Ct値の22％は35以上だった。aPOC検査によるCOVID-19判定例は42.3％が陰性だった。ウイルス量が増加すると、aPOC検査結果と判定症例の陽性一致度が増加した。 この記事への読者の...