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職場の心理的安全性が低いとうつ病リスク上昇

2021年6月30日  専門誌ピックアップ

オーストラリアで、長時間労働、職場の心理的安全風土(psychosocial safety climate)およびワークエンゲージメント(仕事への積極性や意欲ある態度)と12カ月間のうつ病リスクとの関連を前向きコホート研究で評価。無作為に抽出した18歳以上の被雇用者を対象に電話による調査を実施し、回答者計3921例のうち、1週間当たりの勤務時間が35時間以上でうつ病がないフルタイム勤務者1084例を対象とした。主要評価項目は、うつ病の新規発症とした。 その結果、長時間労働にうつ病新規発症との有意な関連は認められなかったが、軽症例を除外すると、1週間当たり41-48時間および55時間以上の労働時間分類にうつ病との正の相関が認められた。職場の心理的安全性が低いと、うつ病新規発症リスクが3倍になった。職場の心理的安全性に長時間労働との関連は認められず、心理的安全性とうつ病新規発症との関連に長時間労働の影響は見られなかった。心理的安全性とうつ病との負の相関は、男性の方が女性よりも強かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実...