KRAS阻害薬の耐性獲得に複数の機序が関与
2021年7月1日
New England Journal of Medicine
KRASG12C変異陽性がんで、共有結合型KRASG12C阻害薬adagrasibに対する耐性獲得機序を検討。治療前と耐性獲得後に採取した検体のゲノム解析と組織学的解析の結果を比較して検討。非小細胞肺がん27例、大腸がん10例、虫垂がん1例の計38例を組み入れた。 コホートの45%でadagrasibに対する耐性獲得の推定機序が検出され、そのうち18%に複数の機序が同時に関与していた。獲得したKRAS変異はG12D/R/V/W、G13D、Q61H、R68S、H95D/Q/R、Y96C、KRASG12Cアレルの高レベルの増幅などが認められ、バイパス経路活性化による耐性獲得機序にMET増幅、NRAS、BRAF、MAP2K1、RETの活性化変異、ALK、RET、BRAF、RAF1、FGFR3の融合遺伝子、NF1とPTENの機能欠失変異などがあった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。...
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