1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 1次治療後の卵巣がん、ERASでVTEリスク低下

1次治療後の卵巣がん、ERASでVTEリスク低下

2021年7月3日  専門誌ピックアップ

1次治療で腫瘍減量手術を受けたFIGO分類IIIA-IVB期の上皮性卵巣がん、卵管がんまたは原発性腹膜がん患者を対象に、術後回復強化(Enhanced Recovery After Surgery:ERAS)プロトコル導入後の静脈血栓塞栓症(VTE)発症率および危険因子を医療記録レビューで検討。230例に開腹腫瘍減量手術を施行し、そのうち155例に術前補助化学療法を実施していた。 その結果、38例が試験期間中にVTEを発症した。VTEイベント検出率は診断時5.7%、術前補助化学療法中3.9%、術後30日以内2.2%、術後30日から6カ月時2.2%、術後6カ月以降3.9%だった。VTE累積発症率は、診断後6カ月以内で6.1%、1年以内で8.5%だった。手術時の出血量(調整後ハザード比1.22、95%CI 1.09-1.36、P=0.001)およびVTE既往歴(同7.06、2.34-21.29、P=0.001)にVTEと独立の関連が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoct...