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気道ムチンMUC5AC濃度がCOPD発症、進行の予測因子

2021年7月3日  専門誌ピックアップ

SPIROMICS(Study of COPD Subgroups and Biomarkers)コホートを用いて、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の気道疾患の発症、進行、早期診断と気道ムチンMUC5ACおよびMUC5Bの関連を検討。健康な非喫煙者40例、COPDのリスクがある喫煙経験者90例、COPDがある喫煙経験者201例の計331例(平均年齢63歳)を解析対象とした。 その結果、MUC5B濃度よりもMUC5AC濃度の上昇の方が、COPDの症状との関連が強かった。3年追跡来院データを基に算出したベースラインのMUC5AC濃度が高い人の増悪2回以上の多変量調整後オッズ比は1.24(95%CI 1.04-1.47、P=0.015)だった。ベースラインのMUC5AC濃度高値が、3年の追跡期間中のFEV1/FVC(1秒量/努力呼気流量:1秒率)、FEV1、FEF25-75%(FVCの25-75%の平均努力呼気流量)、COPD評価試験(CAT)スコア悪化の有意な予測因子だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿にな...