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BMI高値患者のICIの有効性に体重換算用量が関連

2021年7月3日  専門誌ピックアップ

米国の単一施設で、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を投与したがん患者297例[女性40%、過体重(BMI 25以上)59%]を対象に、ICIの用量換算法(体重換算または固定用量)、BMIおよび臨床転帰の関連を検討した。対象患者のがん腫の内訳は、非小細胞性肺がん158例(53%)、悪性黒色腫57例(19%)、その他82例(28%)で、204例(69%)に固定用量のICI、93例(31%)に体重換算用量のICIを投与していた。 全体で、過体重の患者で無増悪生存期間(PFS)が改善し(ハザード比0.69、95%CI 0.51-0.94、P=0.02)、全生存期間(OS)の改善傾向が見られた(同0.77、0.57-1.04、P=0.08)。過体重の患者では、PFS、OSいずれも体重換算用量を投与した患者のみに改善が見られた(▽PFS:体重換算のハザード比0.53、P=0.04 vs. 固定用量のハザード比0.79、P=0.2、▽OS:同0.56、P=0.03 vs. 0.89、P=0.54)。 多変量解析で、BMIにPFSおよびOSとの関連性は認められなかったが、BMI 25以上と体重換...