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新たな酪酸産生菌が肥満治療に有望

2021年7月4日  専門誌ピックアップ

ヒト消化管から単離した新たな酪酸産生菌Dysosmobacter welbionis J115T の宿主代謝への効果を検討した。 Human Microbiome Project、American Gut Project、Flemish Gut Flora Project、Microbes4Uの4コホート計1万1984例を解析した結果、健常集団のD. welbionis JI15 T保有率は62.7-69.8%で、メタボリックシンドロームがある肥満者での存在量はBMI、空腹時血糖値、糖化ヘモグロビンと逆相関を示した。肥満・糖尿病マウスにD. welbionis JI15 Tの生菌を1日1回経口投与したところ、食事性肥満、体脂肪量増加、インスリン抵抗性、白色脂肪組織の肥大化および炎症が一部抑制され、ミトコンドリア数および非ふるえ熱産生の増加と関連を示し、褐色脂肪組織の炎症が抑制された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。...