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TKA時の止血帯+脊髄麻酔で患者満足度改善

2021年7月6日  The Journal of Bone & Joint Surgery

人工膝関節全置換術(TKA)を施行した患者381例を対象に、止血帯と麻酔の術後転帰への影響を検討。止血体の有無、および脊髄麻酔(SA)と全身麻酔(GA)の比較を行った。 その結果、術後1年時のオックスフォード膝スコア(OKS)改善度に止血帯による影響は見られなかった。SA群の方がGA群よりもOKSの改善度が高く(16.21点 vs. 14.08点、平均差2.13点、P=0.008)、OKSの最小限の重要な変化(MIC、91.7% vs. 81.7%、オッズ比2.49、1.32-4.69、P=0.005)および患者が許容できる状態(PASS、86.0% vs. 75.7%、オッズ比2.00、P=0.010)の達成率も高かった。止血帯使用+SA群の方が止血帯非使用+GA群よりもOKS改善度が高く(16.87点 vs. 13.65点、平均差3.2点、P=0.026)、MIC(95.7% vs. 79.6%、P=0.005)およびPASS(92.6% vs. 74.5%、P=0.004)の達成率も高かった。いずれの比較でも有害事象に差は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコ...