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新CVD予測ツールで高リスク者検出能向上

2021年7月6日  European Heart Journal

欧州コホート45件の心血管疾患(CVD)や糖尿病の既往のない40-60歳の参加者(計67万7684例、CVDイベント3万121件)を対象に、CVDの10年リスク予測モデルSCORE2を開発。年齢、性別、喫煙などで調整後のモデルを、国別のCVD死亡率で4つのリスク地域を定義し、地域別にモデルを再調整した。追加コホート25件(計113万3181例、CVDイベント4万3492件)を用いて、外部検証うぃ実施した。 その結果、C統計量の幅は0.67(0.65-0.68)-0.81(0.76-0.86)だった。予測されるCVDリスクは、地域間に数倍の違いが認められた。例えば、収縮期血圧140mmHg、総コレステロール値5.5mmol/L、HDLコレステロール値1.3mmol/Lの50歳喫煙者の10年間CVD発症リスクは、男性では低リスク国で5.9%、超高リスク国で14.0%、女性では低リスク国で4.2%、超高リスク国で13.7%だった。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 予後予測モデルを用いることがガイドライン上でも推奨されるようになって久しい。心血管イベ...