オランダ・ロッテルダムの40歳以上の居住者5418例(平均年齢69.0歳、女性57.8%)を対象に、耳鳴りおよびそれによる日常生活の支障と精神的健康状態の関連をコホート研究で検討(Rotterdam Study)。耳鳴りおよび精神的健康状態のデータが複数回得られた975例(平均年齢71.7歳、女性53.2%)を解析対象とし、CES-Dで抑うつ症状、Hospital Anxiety and Depression(HAD)抑うつ尺度で不安症状、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)で睡眠の質を評価した。 その結果、耳鳴りがない場合や煩わしさの少ない軽度の耳鳴り(nonbothersome tinnitus)がある場合に比べると、日常生活への支障を伴う耳鳴りがあると抑うつ症状(差0.20、95%CI 0.11-0.28)、不安症状(同0.15、0.08-0.22)、睡眠の質の低下(同0.10、0.03-0.16)が見られた。耳鳴りがない場合と比べると、軽度の耳鳴りでも抑うつ症状(同0.06、0.03-0.09)、不安症状(0.05、0.02-0.07)、睡眠の質の低下(差0.05、0.03-0...
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