大腸がん手術前の食物繊維摂取で術後合併症リスク低下

大腸がん患者の栄養および生活習慣因子を検討したオランダの観察研究（COLON試験）のデータを用いて、待機的腹部手術を受けたI-IV期大腸がん患者1399例の術前の食物繊維摂取と術後合併症リスクの関連を検討。204項目の食物摂取頻度質問票を用いて、診断時に習慣的な食物繊維の摂取を評価した。 食物繊維の多量摂取（1日当たり10g）であらゆる合併症（オッズ比0.75、95％CI 0.62-0.92）と手術合併症（同0.76、0.60-0.97）のリスクが低下したが、吻合部漏出との関連は見られなかった（同0.97、0.66-1.43）。女性では食事摂取量の増加であらゆる合併症リスクが低下したが（同0.64、0.44-0.94）、男性ではこの関連は見られなかった（同0.79、0.63-1.01）。野菜からの食物繊維摂取（1日当たり1g）に、あらゆる合併症（同0.90、0.83-0.99）と手術合併症との逆相関が認められた（同0.87、0.78-0.97）。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDo...