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軽症ギランバレー症候群の単回IVIg、疾患経過を改善せず

2021年7月8日  専門誌ピックアップ

試験登録時に歩行可能だった軽症ギランバレー症候群(GBS)患者188例を対象に、単回の免疫グロブリン静注(IVIg)と支持療法単独の疾患経過を観察研究で比較(IGOS試験)。主要評価項目は、4週後のGBS機能障害スコア(GBS disability score)とした。 その結果、IVIgに4週間後のGBS機能障害スコア低下との関連は認められなかった(調整後オッズ比1.62、95%CI 0.63-4.13)。副次的評価項目のほとんどでIVIgの効果が見られなかったが、IVIg群では支持療法単独群に比べ筋力回復までの期間が短縮し(28日 vs. 56日、P=0.03)、26週時の疼痛報告率が低かった(22% vs. 40%、P=0.04)。2週時の軽度GBS持続患者の部分集団解析で、4週時のGBS機能障害スコア低下の調整後オッズ比は2.32(0.76-7.13)だった。1年時、40%に遺残症状が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレ...