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ALアミロイドーシス、ダラツムマブ上乗せで完全寛解率3倍に

2021年7月8日  New England Journal of Medicine

新たに全身性免疫グロブリン軽鎖(AL)アミロイドーシスの診断を受けた患者388例を対象に、ダラツムマブの有効性と安全性を第III相無作為化試験で検討。患者をボルテゾミブ、シクロホスファミド、デキサメタゾンを投与するグループ(対照群)とこれにダラツムマブを併用するグループ(ダラツムマブ群)に割り付けた。 追跡期間中央値は11.4カ月だった。主要評価項目に規定した血液学的完全寛解率は、ダラツムマブ群53.3%、対照群18.1%だった(相対リスク比2.9、95%CI 2.1-4.1、P<0.001)。主要臓器機能低下または血液学的進行のない生存もダラツムマブ群の方が良好だった(主要臓器機能低下、血液学的進行または死亡のハザード比0.58、95%CI 0.36-0.93、P=0.02)。主なグレード3または4の有害事象は、リンパ球減少(ダラツムマブ群13.0%、対照群10.1%)、肺炎(7.8%、4.3%)、心不全(6.2%、4.8%)、下痢(5.7%、3.7%)だった。患者の7.3%にダラツムマブ投与関連の全身反応が発現した。ダラツムマブ群の27例と対照群の29例が死亡し、ほとんどの死因が...