ラニチジンで尿中NDMA排泄量有意に増加せず
2021年7月9日
Journal of the American Medical Association
ラニチジン経口投与後の24時間尿中N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)排泄量を二重盲検プラセボ対照クロスオーバー無作為化試験で検討。この試験は、2019年にラニチジンから発がん性物質に分類されるNDMAが検出され、さらに体内でラニチジンがNDMAに変換される懸念が示された問題を受け、米食品医薬品局(FDA)が依頼したもの。健常者18例(年齢中央値33.0歳、女性50%)を対象とし、ラニチジン(300mg)およびプラセボをそれぞれ未加工肉を含む食事と共に順に投与し、その後、塩漬加工肉(亜硝酸塩、硝酸塩、NDMA含有量が比較的多い)を含む食事と共に順に投与した。 その結果、17例(94%)が試験を完遂した。24時間尿中NDMA排泄量中央値は、未加工肉を含む食事と共に投与した場合、ラニチジン群0.6ng、プラセボ群10.5ng、加工肉を含む食事と共に投与した場合、それぞれ11.9ngおよび23.4ngだった。未加工肉(ペアの差中央値0ng、P=0.54)と加工肉(同-1.1ng、P=0.71)いずれの食事でも、ラニチジン群とプラセボ群の24時間尿中NDMA排泄量に統計学的有意差は認められ...
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