1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 避妊薬や避妊器具の使用で抗ミュラー管ホルモン値低下

避妊薬や避妊器具の使用で抗ミュラー管ホルモン値低下

2021年7月11日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

米国で20-46歳の女性2万7125例を対象に、さまざまな避妊法と抗ミュラー管ホルモン(AMH)値の関連を横断研究で検討した。 年齢、BMIなどで補正した多重線形回帰解析の結果、AMHの平均値は非避妊群に比べ避妊具と経口避妊薬の併用群で23.68%(係数0.76、95%CI 0.72-0.81、P<0.001)、リング群で22.07%(同0.78、0.71-0.86、P<0.001)、ホルモン付加子宮内避妊具(IUD)群で6.73%(同0.93、0.88-0.99、P=0.014)、インプラント群で23.44%(同0.77、0.69-0.85、P<0.001)、プロゲステロン単独のピル群で14.80%(同0.85、0.76-0.96、P=0.007)低かったが、銅付加IUD群での低下度は1.57%(同0.98、0.92-1.05、P=0.600)と有意ではなかった。自己報告での多嚢胞性卵巣症候群診断の有無による避妊法とAMH値の関連に差は見られなかった。ホルモン付加IUD使用期間とAMH値にわずかな正の関連が見られたが、臨床的な意義はないと考えられた(同1.002、1.0005-1....