英国バイオバンク研究の参加者38万1363例を対象に、代謝的に健康な肥満[metabolically healthy obesity(MHO)]と肥満関連転帰(糖尿病、アテローム動脈硬化性心血管疾患、心不全、呼吸器疾患)の関連を追跡期間中央値11.2年の前向きコホート研究で検討。BMI が30以上で、代謝的健康の基準6項目(血圧、C反応性蛋白、トリグリセリド、LDLコレステロール、HDLコレステロール、HbA1c)のうち4項目以上を満たす場合をMHOとした。 その結果、代謝的に健康な非肥満に比べると、MHOは糖尿病発生率(ハザード比4.32、95%CI 3.83-4.89)、アテローム動脈硬化性心血管疾患発生率(同1.18、1.10-1.27)、心不全発生率(同1.76、1.61-1.92)、呼吸器疾患発生率(同1.28、1.24-1.33)および全死亡率(同1.22、1.14-1.31)が高かった。5年間のランドマーク解析も同様の結果を示した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるD...
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