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入院COVID-19、IL-6阻害薬で28日死亡率低下

2021年7月14日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者に用いるIL-6阻害薬と死亡率との関連をメタ解析で評価。無作為化試験27件の参加者1万930例(年齢中央値61歳、女性33%)を対象とした。 その結果、無作為化後28日目までにIL-6阻害薬群6449例中1407例、通常治療またはプラセボ群4481例中1158例が死亡した(要約オッズ比0.86、95%CI 0.79-0.95、固定効果メタ解析に基づくP=0.003)。これはIL-6阻害薬の絶対死亡リスク22%、通常治療またはプラセボの推定死亡リスク25%に相当し、対応する要約オッズ比は、トシリズマブ0.83(95%CI 0.74-0.92、P<0.001)、サリルマブ1.08(同0.86-1.36、P=0.52)だった。 コルチコステロイドを投与していた患者の通常治療またはプラセボと比較した死亡率の要約オッズ比は、トシリズマブ0.77(同 0.68-0.87)、サリルマブ0.92(同0.61-1.38)だった。通常治療またはプラセボと比較した侵襲的機械換気への移行または死亡のオッズ比は、IL-6阻害薬全体0.77(同0.70-0.8...