リスク抑制卵管卵巣摘出のタイミングと遅延理由
2021年7月15日
American Journal of Obstetrics and Gynecology
BRCA1/2変異保因者638例を対象に、リスク抑制卵管卵巣摘出術(RRSO)の施行およびタイミングを医療記録の後ろ向きレビューで検討。全米総合がん情報ネットワーク(NCCN)ガイドライン推奨のRRSOタイミング(出産終了後、BRCA1変異保因者は35-40歳、BRCA2変異保因者は40-45歳)を基に、RRSO適時実施群と遅延群の特性および遅延の理由を調査した。 その結果、48.0%でRRSOを施行し、そのうち21.3%が適時実施、37.5%が遅延だった。遅延患者は適時実施患者に比べて、遺伝子検査時の年齢が有意に高く(平均年齢49.8 vs. 36.3歳、P<0.001)、BRCA変異特定からRRSO施行までの間隔が有意に短く(中央値8.7 vs. 17.6カ月、P<0.001)、がん既往歴がある割合が高かった(49.8% vs. 37.5%、P=0.028)。遅延の理由は、BRCA変異特定の遅れ(78.7%)、更年期症状の懸念(12.1%)、進行中のがん治療(7.1%)などだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメント...
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