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固形がんの化学療法が腸内細菌叢に悪影響

2021年7月15日  専門誌ピックアップ

オーストラリアで、固形がん患者19例(抗菌薬非投与)の糞便検体を用いて、骨髄抑制を伴う化学療法前後の腸内細菌叢の変化を調査。化学療法前、化学療法後7-12日目、治療の第1サイクル終了時の検体を解析した。 その結果、化学療法後7-12日目の検体では、豊富さ(平均観察種数120±SD38 vs. 134±40、P=0.007)および多様性(Shannonの多様度指数:平均6.4±0.43 vs. 6.6±0.41、P=0.02)が増加した。組成についても、相対的占有率中央値は、グラム陽性菌Firmicutes門で有意に低下(化学療法前0.78 vs. 0.75、P=0.003)、グラム陰性菌Bacteroidetes門(同0.16 vs. 0.21、P=0.01)およびProteobacteria門(同0.015 vs. 0.03、P=0.02)で有意な上昇が認められた。細菌叢の特徴の治療前との差異は、化学療法サイクルの終了時には有意でなくなった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDo...