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COVID-19死亡の4分の1が患者急増による医療の逼迫に起因か

2021年7月15日  Annals of Internal Medicine

米国で2020年3月から8月の間に見られた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者数の急増(サージ)と生存率との関連性を後ろ向きコホート研究で評価。COVID-19流行前の病床数に対するCOVID-19症例数を基に「サージ指数」を開発し、各病院の逼迫状態を測定した。 588施設に入院したCOVID-19患者14万4116例のうち7万8144例(54.2%)が、サージ指数上位10位までの病院に入院していた。全体で2万5344例(17.6%)が死亡し、COVID-19の粗死亡率は全サージ指数層で時間経過とともに低下した。しかし、患者数急増がなかった病院-月(サージ指数50パーセンタイル未満)と比較すると、サージ指数が高いほど死亡のオッズ比が高かった[サージ指数50-75パーセンタイル未満1.11(95%CI 1.01-1.23)、75-90パーセンタイル未満1.24(同1.12-1.38)、90-95パーセンタイル未満1.42(同1.27-1.60)、95-99パーセンタイル未満1.59(同1.41-1.80)、99パーセンタイル以上2.00(同1.69-2.38)]。患者数の急...