ARDS患者の安全なECMO離脱予測因子を特定

重症の急性呼吸窮迫症候群（ARDS）患者を対象に、静脈脱血-静脈送血体外式膜型人工肺（VV ECMO）からの安全な離脱達成の予測因子を観察研究2件で検討。抜管後48時間以内のECMOカニューレ再挿入、機械換気補助の強化、救済療法の必要性または血力学的不安定性の発生がないことを安全な離脱と定義した。 VV ECMOから離脱した83例中21例（25％）が安全な離脱基準を満たしていなかった。後ろ向き試験の結果、年齢（同1.02、0.95-1.09、P＝0.63）とSOFAスコア（同1.16、0.86-1.56、P＝0.34）で調整すると、SGOT検査終了時の予測体重当たりの1回換気量（オッズ比1.58、95％CI 1.05-2.40、P＝0.03）および心拍数（同1.07、1.01-1.13、P＝0.02）に危険な離脱のオッズ上昇との関連が認められた。年齢（同1.03、0.96-1.10、P＝0.42）、SOFAスコア（同1.11、0.81-1.51、P＝0.52）、心拍（同1.07、1.01-1.13、P＝0.02）で調整時、ventilatory ratio（VR）の変化（同2.71、0...