中和モノクローナル抗体併用でCOVID-19重症化抑制

軽症ないし中等症の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）で重症化リスクが高い外来患者1035例（平均年齢53.8歳、女性52.0％）を対象に、中和モノクローナル抗体bamlanivimabとetesevimabの併用による重症化抑制効果を第III相試験で検討。主要評価項目は、患者の総合的な臨床状態とし、29日時までのCOVID-19関連の入院または全死因死亡と定義した。 その結果、bamlanivimab-etesevimab群518例中11例（2.1％）とプラセボ群517例中36例（7.0％）に主要評価項目が発生した（絶対リスク差－4.8％ポイント、95％CI －7.4-－2.3、相対リスク差70％、P＜0.001）。bamlanivimab-etesevimab群では死亡例はなかった。プラセボ群では10例が死亡し、そのうち9例がCOVID-19関連の死亡だった。bamlanivimab-etesevimab群の7日目のウイルス量（対数変換値）がプラセボ群と比較して大きく減少した（プラセボとの変化の差－1.20、95％CI －1.46-－0.94、P＜0.001）。 この記事へ...