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高リスク前立腺がん、ドセタキセル上乗せで放射線誘発がん減少

2021年7月21日  Journal of Clinical Oncology

T1c-4N0M0の高リスク前立腺がん患者350例を対象に、放射線療法(RT)とアンドロゲン除去療法(ADT)へのドセタキセル上乗せ効果を前向き無作為化試験で評価。全生存期間(OS)および放射線誘発がん発症率を評価し、さらに前立腺特異抗原(PSA:4ng/mL未満、4-20ng/mL、20ng/mL超)別にOSへの影響を検討した。 その結果、追跡調査期間中央値10.2年で89例(25.43%)が死亡し、そのうち42例(47.19%)の死因が前立腺がんだった。ドセタキセル併用群で、OSの有意な改善は認められなかった(10年間の境界内平均生存期間:9.11年 vs 8.82年、P=0.22)が、RT誘発がん発症率が有意に低下した(10年間推定値:0.61% vs 4.90%、年齢調整後ハザード比0.13、95%CI 0.02-0.97、P=0.046)。PSA 4ng/mL未満および4-20ng/mLの患者で、ドセタキセル併用のOSに対する治療効果に有意差が見られた(調整後ハザード比、それぞれ0.27および1.51)。これは、PSA 4ng/mL未満のドセタキセル併用群で前立腺がん特異的死...