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構音障害患者の脳信号から発話の読み取りに成功

2021年7月22日  New England Journal of Medicine

脳幹梗塞による構音障害と痙性四肢麻痺がある患者1例で、大脳皮質活動から単語や文章を直接読み取るアプローチを試みた。発話を制御する感覚運動皮質領域の硬膜下に電極を埋め込み、患者が50語の語彙セットから個々の単語を発しようとする際の皮質活動を記録した。皮質活動のパターンから単語を検出、分類するモデルを深層学習アルゴリズムで作成し、先行する単語から次の単語の確率を算出する自然言語モデルと併用して、患者が発しようとする文をリアルタイムで読み取った。 その結果、1分間に中央値15.2語を読み取り、誤謬率中央値は25.6%だった。事後解析では、患者が個々の単語を発音する試みの98%を検出し、皮質信号を用いた単語分類の正確性は47.1%だった。皮質信号は81週間の研究期間を通じて安定していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこ...