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レムデシビルとHCQにCOVID-19抗ウイルス作用みられず

2021年7月24日  Annals of Internal Medicine

ノルウェー国内23施設で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した成人入院患者185例を対象に、レムデシビルとヒドロキシクロロキン(HCQ)の抗ウイルス作用を無作為化比較対照試験で検討(NOR-Solidarity試験)。患者をレムデシビル群(42例)、HCQ群(52例)、標準治療群(87例)に無作為化し、全死因院内死亡率、呼吸不全と炎症の程度、中咽頭のウイルス排泄を評価した。 その結果、治療群間で入院中の死亡率に有意差は認められなかった。全般的に第1週目で中咽頭のウイルス量が大きく減少し、レムデシビル、HCQ、標準治療のウイルス減少量と10日間のウイルス量はほぼ同じった。呼吸不全の程度や血漿または血清中の炎症反応指標にレムデシビルとHCQの影響はなかった。抗ウイルス効果がないことに症状の持続期間、ウイルス量の程度、炎症の程度、入院時のSARS-CoV-2抗体の有無との関連は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレ...