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消化管先天異常の死亡率に所得国別の格差

2021年7月26日  Lancet

高、中、低所得国で消化管先天異常7疾患の患者死亡率と死亡関連因子を検討。74カ国264施設(高所得国89施設、中所得国166施設、低所得国9施設)から16歳未満の患者計3849例(対象疾患計3975例、食道閉鎖560例、先天性横隔膜ヘルニア448例、腸閉鎖681例、腹壁破裂453例、臍ヘルニア325例、直腸肛門奇形991例、ヒルシュスプルング病517例)を組み入れた。 その結果、死亡率は低所得国39.8%、中所得国20.4%、高所得国5.6%だった(いずれもP<0.0001)。国の所得(高所得国と比較したリスク比:低所得国2.78、95%CI 1.88-4.11、P<0.0001、中所得2.11、1.59-2.79、P<0.0001)、受診時の敗血症(同:1.20、1.04-1.40、P=0.016)、1次介入時の米国麻酔科学会(ASA)スコア高値(ASA 1-2点と比較したリスク比:ASA 4-5点1.82、1.40-2.35、P<0.0001、ASA 3点1.58、1.30-1.92、P<0.0001)、手術安全性チェックリスト不使用(リスク比1.39、95%CI 1.02-1.9...