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HIV治療、ドルテグラビルがNRTI耐性例にも有効

2021年7月28日  New England Journal of Medicine

サハラ以南のアフリカ7施設で、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)の2次治療に用いるレジメンを2×2要因非盲検非劣性試験で検討。1次治療に失敗した(HIV-1ウイルス量1000コピー/mL以上)患者464例をドルテグラビルとダルナビル+リトナビル、併用するヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NRTI)としてテノホビルとジドブジンに割り付けた(全例にラミブジン併用)。主要評価項目は、48週時のウイルス量400コピー/mL未満とした。 その結果、ドルテグラビル群の90.2%、ダルナビル群の91.7%(差-1.5%ポイント、95%CI -6.7-3.7、P=0.58、ドルテグラビルの非劣性が示されたが優越性は示されなかった)、テノホビル群の92.3%、ジドブジンの群89.6%(同2.7%ポイント、-2.6-7.9、P=0.32、テノホビルの非劣性が示されたが優越性は示されなかった)が主要評価項目を達成した。活性を有すると予測されるNRTIがなかった患者では、ドルテグラビル群とダルナビル群ともに90%超が主要評価項目を達成した。有害事象の発現率はいずれの要因比較でも大きな群間差はなかった。 この...