英国の肩回旋筋腱板障害患者708例を対象に、理学療法士指導の漸進的運動療法(最高6回)と理学療法士の助言1回(best practice advice)の臨床的有効性を多施設共同実践的2×2要因無作為化試験で比較(GRASP試験)。患者を漸進的運動療法群、理学療法的助言群、ステロイド注射+漸進的運動療法群、ステロイド注射+理学療法的助言群に均等に割り付けた。主要評価項目は、無作為化後12カ月間のShoulder Pain and Disability Index(SPADI)スコア(スコアが高いほど評価が低い)とした。 その結果、漸進的運動療法を受けた患者と理学療法的助言を受けた患者のSPADIスコアに差は認められなかった(調整後平均差-0.66点)。ステロイド注射を受けた患者と受けなかった患者でもSPADIスコアに差はなかった(同-1.11点)。重度有害事象の報告はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全...
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