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香り付きカード用いた嗅覚検査がCOVID-19検出に有望

2021年7月31日  専門誌ピックアップ

こすると香りが出るカード(scratch-and-sniff label)を用いた迅速嗅覚検査(SAFERカード、SAFER Diagnostics社)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検出精度を横断研究で評価。この検査は、SAFERカードに印刷された香りを8種類(レモン、フローラル、ミント、無香など)の選択肢から選ぶもので、不正解を選択した場合を嗅覚障害とした。 その結果、COVID-19のPCR検査陽性者の75%(16例中12例)、PCR検査陰性者の4.8%(147例中7例)の回答が不正解だった。香り付きカードによるCOVID-19患者検出の感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率はそれぞれ75.0%、95.2%、63.2%、97.2%だった。検出の条件に倦怠感を加えると、感度が93.8%、特異度が89.8%になった。咳嗽、発熱、疲労など他の症状やCOVID-19曝露歴と比較すると、香り付きカードを用いた嗅覚検査不正解がCOVID-19検査陽性の最も強い予測因子だった(オッズ比80.24、95%CI 14.77-435.90)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメ...