産婦人科医への医療過誤請求、模擬訓練で減少

2002-19年に臨床症例のチームトレーニングに焦点を当てたシミュレーショントレーニングに1回以上参加した産婦人科医および同じ保険会社に加入する産科婦人科医292人を対象に、トレーニング前後の医療過誤に基づく損害賠償請求率を後ろ向き解析で比較。請求率は対象期間全体、トレーニングの前後2年間、前後1年間でそれぞれ比較し、医師100人の保険期間（100 physician coverage years）当たりの件数で評価した。 その結果、トレーニング参加後の請求率は、期間全体（11.2件 vs. 5.7件、P＜0.001）と前後2年間（9.2件 vs. 5.4件、P＜0.043）では有意な低下が見られたが、前後1年間（8.8件 vs. 5.3件、P＜0.162）では有意差はなかった。参加回数の増加に請求率の低下との関連が見られ、参加1回、2回、3回以上の請求率は6.3件、2.1件、1.3件となった（P＜0.001）。トレーニング参加前後で、賠償金額、支払いがなされた請求の割合、傷害重症度に有意差はなかった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿して...