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安定CAD患者の狭心症、ほとんどが保存療法で消失

2021年8月6日  専門誌ピックアップ

安定冠動脈疾患(CAD)患者3万2691例のデータを用いて、狭心症の有病率および1年後の狭心症の状態が5年後の転帰に及ぼす影響を観察研究で検討した(CLARIFY研究)。 ベースラインで狭心症があった7212例では1年で39.6%の狭心症が消失(冠状動脈血行再建なしで)、その後も年々減少した。狭心症がない患者では、毎年2.0-4.8%が狭心症を発症した。追跡調査中、7773例で狭心症の抑制が見られ、抗狭心症薬の使用増加(11.1%)、冠動脈再建(4.5%)、さらに薬剤の変更なしまたは血行再建術なし(84.4%)で狭心症が消失した。ベースラインおよび1年時に狭心症がない患者と比べると、保存療法による1年時の狭心症持続患者および狭心症発症患者では、5年時の心血管死亡および心筋梗塞の発生頻度増加と独立の関連が認められた(狭心症持続:調整ハザード比1.32、95%CI 1.12-1.55、狭心症発症:同1.37、1.11-1.70)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Comm...