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治療の質改善で心不全の転帰変わらず

2021年8月7日  Journal of the American Medical Association

米161施設で左室駆出率が低下した急性心不全(HFrEF)入院患者5647例(平均63歳、女性33%、黒人38%、慢性心不全87%、最近の心不全入院49%)を対象に、院内および退院後の心不全治療の質の改善が患者の転帰と治療にもたらす効果をクラスター無作為化臨床試験で評価。82施設2675例を介入群(心不全専門チームによる定期的な教育や治療内容および転帰の監査)、79施設2972例を対照の通常治療群に割り付けた。 その結果、主要評価項目に規定した心不全による再入院または全死因死亡の割合は、介入群38.6%、通常ケア群39.2%だった(調整後ハザード比0.92、95%CI 0.81-1.05)。ベースラインの治療の質スコアは42.1% vs. 45.5%、ベースラインから経過観察までの変化は2.3% vs. -1.0%(差3.3%、同-0.8-7.3%)で、最終経過観察時に質の高スコアを達成するオッズに群間差は認められなかった(調整オッズ比1.06、同0.93-1.21)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿にな...